本作品は、映画化コミック化もされ、著者の飛躍の節目となった『陽気なギャングが地球を回す』以来の人気シリーズの、9年ぶりの3作目となります。
個性的な能力(1人はただの迷惑な性格?)を持つ4人組の明るく愉快な活躍と、絶品のプロット、会話、伏線が織りなす軽快なサスペンス、ハイテンポな知恵比べが吹っ飛ばす“時代の閉塞気分”は、前2作の刊行時も現在も同様です。おかげさまで既刊の2作品は、伊坂作品の良き端緒として、今も広く読まれ続けております。

 ・ amazon : 陽気なギャングは三つ数えろ (2015) / A Cheerful Gang, Count Three